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  • 「華めく洋食器ー大倉陶園100年の歴史と文化」展内覧会のため松涛美術館へ

    2019年6月7日

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    明日から開催の「華めく洋食器ー大倉陶園100年の歴史と文化」展内覧会のため松涛美術館へ。今まだ興奮が覚めず。それぐらい素晴らしい展覧会。
     第1章「大倉陶園のお誂え食器」では、今上天皇のお箸初めの食器など普段我々が目にすることのできない皇室で使われてきた作品が並ぶ。その中でも特に昭和天皇陛下在位50周年に際し、上皇・上皇后陛下が御献上された「ヒドロ虫目呉須 絵替り皿」に惹かれた。献上品には珍しく金彩も一切入らない白磁に呉須で描かれたヒドロ虫。昭和天皇を偲ばせる作品。
     第2章「日本人による日本人のための洋食器」では、高さ83cmの陶彫の「尾長鶏」の前でしばし絶句。陶器に比べて可塑性の低い磁器でこれだけの大作は見たことがない。
    第3章の「洋風文化の立役者」では、満州国皇帝愛新覚羅溥儀を迎えるために制作された奈良ホテルの「貴賓用特別食器揃」。白磁に岡染めの濃淡で三笠山や興福寺五重塔が描かれ、同じく岡染め松ぼっくりが描かれた皿も見事。エンボスと金蝕の二種類の技法が使われているということはセットが複数で作られたのだろうか。
    第5章の「日本の洋食器を求めて」の部屋に入った時に、奥に「一本のバラ」シリーズが目に入り、もしや百木春夫作では?とドキドキしながら近づくと、やっぱり!!!
    その中でも「どんぐりのバラード・プレート」が今回の展覧会の中で私の一番の感動の作品。デザイナーの百木が山小屋で実生したどんぐりの実を見つけ、その後1年間かけて育てながら観察したという。これを見るとデザインとは人間がいくら頭だけで考えても自然の美には勝てない気がするが、でもそれを描くこともできるのも人間なのだと思った。
    唯一この展覧会で残念なのはキャプションなどに英語の表記がないこと。日本語だけで紹介するのはもったいない。世界中に自慢したい!
    松涛美術館では7月28日まで開催で、その後岐阜県現代陶芸美術館(8/10~11/04),京都細見美術館(2020,1/14~3/29)と巡回予定。今年~来年は三つの美術館に何度か通いそう!
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