『アフリカンプリントー京都で生まれた布物語』
2019年5月29日
意匠学会でお世話になっている並木誠士先生や大学院の先輩の上田文先生らによる『アフリカンプリントー京都で生まれた布物語』が青幻舎より刊行されました。京都の染織産業の近代化の中でも最も成功を収めたといわれる機械捺染に焦点を当てた本です。私も資料を提供させていただいております。
京都工芸繊維大学美術工芸資料館における調査研究をもとに執筆されていますが、中に掲載されたアフリカンプリントがとにかく見て楽しい!そしてこの染織に携わった染工会社の方々と一緒に、日本の出資によってナイジェリアのカドナに設立されたアレワ紡績に勤務していた一人がうちの父でした。その父の赴任ともにアフリカに行ったのが私のアフリカでの第一歩となりました。近代染織産業における捺染の研究書という位置付けだけでなく、当時の日本人の海外における情熱も多くのプリントから感じられます。ご興味もある方はぜひご一読ください。